精選版 日本国語大辞典 「へらへら」の意味・読み・例文・類語
へら‐へら
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 炎をあげてよく燃えるさまを表わす語。
※かた言(1650)五「べらべら、へらへら、めらめらは皆等しかるべし。火などの付て焼侍る音なるべし」
② 軽蔑したり、自嘲したりして、あいまいに笑うさまを表わす語。
③ 相手に迎合しへつらうさま、また、軽々しくよくしゃべるさまを表わす語。
※狂歌・狂歌活玉集(1740)下「皆紅葉見て酒のんでへらへらともう気を晴す牛滝の山」
④ 力なく揺れ動くさまを表わす語。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の顔「沼の上にヘラヘラと漂ふ鬼火の如く」
[2] 〘形動〙 紙や布などが薄くて弱いさま。また、軽くて薄いものが揺れ動くさま。
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