ぷすり

精選版 日本国語大辞典 「ぷすり」の意味・読み・例文・類語

ぷすり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 柔らかい物に細い堅い物を突き刺す音、また、そのさまを表わす語。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六四「新刀を引き抜き、力に任せてプスーリ一刀あびせ掛けましたから」
② 糸や紐などの切れる音、また、そのさまを表わす語。ぷっつり。
千鳥(1906)〈鈴木三重吉〉「ぷすり前鼻緒が切れる」
③ 緊密なつながりが突如として切れるさまを表わす語。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一四「孤堂先生との関係をぷすりと切って棄てたい」
④ 密閉された気体などが勢いよく外へ出るときに発する音、また、そのさまを表わす語。
越前竹人形(1963)〈水上勉〉二「喜助の胸は、いまぷすりと音をたててなにかがふき出るような衝撃をうけた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぷすり」の意味・読み・例文・類語

ぷすり

[副]柔らかいものに針などを突き刺す音や、そのさまを表す語。「ぷすり注射をする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android