ぶら下(読み)ぶらさがる

精選版 日本国語大辞典 「ぶら下」の意味・読み・例文・類語

ぶら‐さが・る【ぶら下】

〘自ラ五(四)〙
ぶらりとたれさがる。つりさがる。
史記抄(1477)一二「珥とは耳の上へふらさかりたる玉のかざりぞ」
目先にちらつく。手のとどくような状態にある。
③ (「お目にかかる」の「かかる」を「ぶらさがる」に変え、しゃれていう語) 対面する。会う。
浄瑠璃長町女腹切(1712頃)中「四五日お目にぶらさがらぬ」
④ まったくたよる。他人にたよりきる。よりかかる。
浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)一「取次して進ずべしと、懇なる詞にぶらさがり」

ぶら‐さがり【ぶら下】

〘名〙
① ぶらさがること。
② (すでに仕立上がって店頭などにぶらさげてあるところから) 既製服。つるし。
コップ酒(1933)〈浅見淵〉「縦縞錦紗の袷━これは去年の暮れに、了助の妻が改代町へ行ってブラ下がりを買って来て、今年になって染め替へたものであるが」
書籍印刷で、句読点が標準字詰の行末に収まらない時、行末からはみ出させて組む組み方。「ぶらさげ」とも。〔本と校正(1965)〕

ぶら‐さ・げる【ぶら下】

〘他ガ下一〙 ぶらさ・ぐ 〘他ガ下二〙 ぶらりとさがるようにする。ぶらりとさげる。また、手にさげて持つ。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)一「しぶかみづつみを、手にぶらさげて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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