ぶどう

事典 日本の地域ブランド・名産品 「ぶどう」の解説

ぶどう[果樹類]

北陸甲信越地方、山梨県の地域ブランド。
山梨県のぶどう生産量は桃と並んで日本一(全国シェアの約25%)であり、また日本のぶどう栽培発祥の地としても知られる。盆地特有の寒暖差と日照時間の長さ、水はけの良い土壌などが、ぶどう生産に適しているという。甲州ぶどうは、一説では1186(文治2)年、雨宮勘解由により発見され、鎌倉時代(1192年〜1333年)の初期に栽培が開始されたといわれている。欧州系で中国から渡来した実生から生じたものとされ、山梨を中心に1601(慶長6)年頃までは、わずかに栽培されていた。江戸時代に入り、山梨・大阪・京都などにその栽培が広がった。現在の主な生産品種として、種なしのデラウェア、人気の高い巨峰、巨峰を品種改良したオリジナル品種のピオーネ、白ワインの主要原料でもある甲州や、甲斐路、ロザリオビアンコなどがある。初夏から晩秋まで収穫されている。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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