ふらんす物語(読み)フランスモノガタリ

デジタル大辞泉 「ふらんす物語」の意味・読み・例文・類語

フランスものがたり【ふらんす物語】

永井荷風の短編小説集。著者が明治40年(1907)から明治41年(1908)にかけてフランスに遊学した経験もとにしている。明治42年(1909)の作品だが、風俗を乱すとして発禁処分となり、大正4年(1915)に世に出た。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ふらんす物語」の意味・読み・例文・類語

ふらんすものがたり【ふらんす物語】

短編小説集。永井荷風作。明治四二年(一九〇九)刊。フランス滞在中の作者の享楽主義的志向と耽美(たんび)感情が流麗に描かれ、その清新な詩情によるエキゾチシズムは自然主義中心の文壇新風を吹き込んだ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android