ふっつと

精選版 日本国語大辞典 「ふっつと」の意味・読み・例文・類語

ふっつ‐と

〘副〙
① =ふっつり
※虎明本狂言・青海苔(室町末‐近世初)「右のかひなを、ひぢのもとよりふっつと打おとす」
浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)一「ともづなふっつと切ければ」
② =ふっつり
曾我物語(南北朝頃)五「この事こそふっつとかなふまじけれ」
歌謡・松の葉(1703)二・うきね「ふっつと思ふまいとはおもへおもへども」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ふっつと」の意味・読み・例文・類語

ふっつ‐と

[副]
物を断ち切るさま。ぷっつりと。
秘法七五三しめ縄―きれば」〈伎・鳴神
きっぱりと。断然。
「以来は―いづかたへも参るまいほどに」〈虎明狂・箕被

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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