ぴりぴり

精選版 日本国語大辞典 「ぴりぴり」の意味・読み・例文・類語

ぴり‐ぴり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 紙や布などが続けざまに裂ける音や、そのさまを表わす語。
滑稽本和合人(1823‐44)初「畳の表ピリピリと破れる故」
② 細かに震え動くさまを表わす語。ぴくぴく。
足跡(1909)〈石川啄木〉「上吊った眉をピリピリさせながら」
③ 心や神経を強く刺激するさま、また、神経が興奮するさまを表わす語。
※洒落本・色深睡夢(1826)下「はぎしみして無念のありさまに〈略〉コレ大角、ぴりぴりすることはない」
辛みを感じるさま、または刺激や痛みを継続して感じるさまを表わす語。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「ビールを飲み干した時、妙な現象が起った。始めは舌がぴりぴりして」
呼子笛などを甲高く吹き鳴らす音を表わす語。
※駒のいななき(1916)〈巖谷小波〉四「唐突に表の方で『ピリピリ!』と云ふ呼子が鳴った」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぴりぴり」の意味・読み・例文・類語

ぴり‐ぴり

[副](スル)
皮膚粘膜が鋭い刺激を感じるさま。「舌がぴりぴり(と)する辛さ」
緊張して神経が過敏になっているさま。「試合間近で選手ぴりぴり(と)している」
薄紙などが裂けていく音や、そのさまを表す語。「紙をぴりぴり(と)引き裂く」
細かく震え動くさま。「ほおがぴりぴり(と)ひきつる」
呼び子笛の鳴る音を表す語。「合図の笛がぴりぴり(と)鳴る」
[類語](1ずきずきしくしくきりきり痛むうずくちくちくずきんずきんがんがんちくりひりつくしみる辛い辛口辛め塩辛いしょっぱい辛み鹹味かんみぴり辛(舌に辛みを感じるさま)ぴりっとぴりりとひりひり/(3びりびり

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