ひめゆりの塔(読み)ヒメユリノトウ

デジタル大辞泉 「ひめゆりの塔」の意味・読み・例文・類語

ひめゆり‐の‐とう〔‐タフ〕【ひめゆりの塔】

沖縄県糸満いとまん市にある慰霊塔。第二次大戦末期の沖縄戦で、看護隊として動員され戦死した沖縄師範女子部と沖縄県立第一高等女学校生徒職員合祀する。→ひめゆり部隊
石野径一郎の小説。昭和24年(1949)発表。太平洋戦争末期の沖縄戦における、ひめゆり部隊の少女たちの悲劇を描く。昭和28年(1953)、今井正監督脚本により映画化され、第4回ブルーリボン賞監督賞受賞。昭和57年(1982)、同監督・脚本によりリメークされた。
神山征二郎監督による映画の題名。平成7年(1995)公開。原作仲宗根政善による「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」。

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精選版 日本国語大辞典 「ひめゆりの塔」の意味・読み・例文・類語

ひめゆり‐の‐とう ‥タフ【ひめゆりの塔】

沖縄県、沖縄本島最南部の糸満市にある慰霊塔。第二次世界大戦末期、学徒動員により看護婦として勤務し戦死した沖縄師範女子部、県立第一高女の生徒および職員(ひめゆり部隊)二二六名を合祀。

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日本歴史地名大系 「ひめゆりの塔」の解説

ひめゆりの塔
ひめゆりのとう

[現在地名]糸満市伊原

一九四六年(昭和二一年)四月五日に建立された戦没者の慰霊塔。場所は沖縄戦の際にチブルマブ(ヒョウタン形の穴)と称される洞窟に設置された陸軍病院第三外科壕跡。負傷兵の看護などにあたっていた沖縄師範学校女子部および県立第一高等女学校の生徒・職員二一九名を合祀する。塔の名称は塔を建立した真和志まわし(現那覇市)村長金城和信が、両校の交友会誌の「姫百合」からとって名付けたものである。両校の生徒たちによって編成された看護隊をひめゆり学徒隊と称するが、戦後このようによぶようになった。

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デジタル大辞泉プラス 「ひめゆりの塔」の解説

ひめゆりの塔

①1953年公開の日本映画。監督:今井正、脚本:水木洋子。音楽:古関裕而出演:清水元、信欣三、河野秋武岡田英次津島恵子、香川京子ほか。第4回ブルーリボン賞監督賞受賞。
②1982年公開の日本映画。監督:今井正、脚本:水木洋子。出演:栗原小巻、古手川祐子、大場久美子、斉藤とも子、蜷川有紀、田中好子ほか。①のリメイク

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