知恵蔵 「はやぶさ(E5系)」の解説
はやぶさ(E5系)
列車の愛称は2010年春に一般公募され、スピード感があり親しみやすいとして「はやぶさ」が選ばれた。現在、東北新幹線に投入されている車両は2014年春までに新型の「はやぶさ」E5系などにすべて置き換えられ、E2系で編成される列車「はやて」は廃止される。新幹線E5系電車は、従来の新幹線(E2系営業最高速度、時速275キロ)よりも高速な営業運転をめざして開発されたもので、材料や構造の改良をはかり、時速320キロの営業運転を可能にするとともに、座席の前後の長さなどを広げるなどして快適性の向上もはかっている。また、横3列座席配置(2席+1席)の「グランクラス(Gran Class)」が、グリーン車よりも上位にあたる席として新たに設けられることになっている。
なお、「はやぶさ」は、東京駅と九州(西鹿児島駅など)の間を運行していた寝台特急列車の愛称としても使われていた時期がある。この寝台特急は2009年春に廃止され、現在は存在しない。
(金谷俊秀 ライター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報