はあちゃん

精選版 日本国語大辞典 「はあちゃん」の意味・読み・例文・類語

はあ‐ちゃん

〘名〙
① 愚か者をいう、力士仲間の隠語。〔特殊語百科辞典(1931)〕
② (①が一般に俗語として用いられるようになったものか) どこか少しぬけているように感じられる者。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉一〇「その顔容(かほかたち)振舞には、どうもちょいとハーちゃんだねと客に言はれるところがある」
③ (「はあ」を「ドレミハ」の「ハ」に連想して、「みいちゃん」と並べていったとか、「みよちゃん」「はなちゃん」で女性の代表名としたとかいわれる) おんなこども、一般大衆の意で軽蔑していう。
読売新聞‐明治三八年(1905)一月一三日「予も春(ハア)ちゃん美(みい)ちゃんなどと共に、お芝居が何よりも好きで」

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