ぬた打(読み)ぬたうつ

精選版 日本国語大辞典 「ぬた打」の意味・読み・例文・類語

ぬた‐う・つ【ぬた打】

〘自タ四〙
① 猪(いのしし)や鹿が草の上や泥土の中などに寝ころぶ。熱くなった体温を冷やすため、また、あぶや蚊にくわれないためともいう。ぬたを打つ。
※久安百首(1153)恋下「恋をしてふす猪の床はまどろまでぬたうちさますよはのねざめよ〈待賢門院安芸〉」
② だらしなく寝ころがる。
③ のたくる。のたうつ。
史記抄(1477)一一「入大廟殺さるる時はいかなるぬたうつ」
④ ばかにする。軽んずる。
※史記抄(1477)一一「ぬたうちて我をあなつりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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