にやつく(読み)ニヤツク

デジタル大辞泉 「にやつく」の意味・読み・例文・類語

にや‐つ・く

[動カ五(四)]にやにや笑う。にやにやする。「―・かないで、ぴりっとしろ」
[類語]笑うにたつくにやけるやに下がる微笑む笑む笑い飛ばす笑い崩れる笑いける笑い転げる笑いさざめく嘲笑あざわら薄笑うせせら笑う吹き出すほくそ笑むにこつく相好を崩す腹の皮をよじ腹の皮を腹を抱える御中おなかを抱えるおとがいを解く目を細める一笑に付す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「にやつく」の意味・読み・例文・類語

にや‐つ・く

〘自カ五(四)〙 (「つく」は接尾語)
① 物がねばりつく。ねばねばする。にちゃにちゃする。
※俳諧・玉海集追加(1667)付句中「うたてとわろき明かたの夢 下紐に何やらものがにやつきて〈貞室〉」
② 弱くなる。弱々しくなる。また、女々(めめ)しくなる。
雑俳・田みの笠(1700)「あがりけり・さまがにやつく手代聟」
ひとり意味ありげな笑いを含む。にやにやする。
偸盗(1917)〈芥川龍之介〉一「脣を反らせながら、にやついた」

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