にやこい

精選版 日本国語大辞典 「にやこい」の意味・読み・例文・類語

にや‐こ・い

〘形口〙 (「こい」は接尾語)
① 女にあまい。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)中「下地がにやこい旦那さま、小じたたるふ仕懸(しかけ)たらぼっかりと喰ひ付いて」
② にやけている。
洒落本・浪花色八卦(1757)桔梗卦「にやこい客が其通にしてもたるるはなを論に及ばず」
③ もろい。弱い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「にやこい」の意味・読み・例文・類語

にや‐こ・い

[形]近世語》女にあまい。また、にやけている。
「下地が―・い旦那様」〈浄・阿波鳴渡

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