にっとり

精選版 日本国語大辞典 「にっとり」の意味・読み・例文・類語

にっとり

〘副〙 (多く「と」を伴う)
① しとやかで礼儀正しいさまを表わす語。
※土井本周易抄(1477)二「上の言にはいかにもにっとりとうつくしうものを云ものぞ」
② うるおいねばるさまを表わす語。ねっとり。
浮世草子・好色あを梅(1687)一「やよひの三日はわかくさのもち、〈略〉にっとりとせしうすの中へ」
③ ゆったりとしたさま、こせこせしないさまを表わす語。
雑俳・長ふくべ(1731)「にっとりと・身が我身なり温泉のめぐみ」

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