なまり節(読み)なまりぶし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「なまり節」の意味・わかりやすい解説

なまり節
なまりぶし

カツオ頭部内臓を除き、二枚におろしたものを煮熟、放冷し、背骨を除き、それぞれ片身を二つに割り、堅木を燃やして1回だけ焙乾(ばいかん)したもの。焙乾しないものはなまりという。関西ではなま節という。40%前後の水分を含むため貯蔵性はないが、真空包装したものは腐敗しにくい。かつお節のようにだしをとるのには使わず、おもに煮付けにするが、サラダに混ぜたり、カレー煮などにしてもうまい。

[金田尚志]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「なまり節」の意味・わかりやすい解説

なまり節【なまりぶし】

〈なまぶし〉とも。蒸したカツオの肉を一度だけ炉に入れてあぶり,干したもの。水分が多いため長期保存はできない。ショウガを加えて煮付けたり,酢の物にして食べる。
→関連項目鰹節

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典 「なまり節」の解説

なまり節

 かつお節の製造過程で,魚肉を煮熟して一回目の焙乾したものを食用とする.この製品をいう.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android