なべわり

世界大百科事典(旧版)内のなべわりの言及

【なべ(鍋)】より

…こうしたことは,なべが最も基本的な炊事具として神聖視されていたことを物語る。出産祝の会食を,香川県などでは産屋で別なべで食べる生活を終えた意味で〈なべわり〉といい,長崎県の五島では,葬式の日に村人全部が出て準備万端ととのえるため,葬家以外は〈なべどめ〉といって炊事をしない風習がある。また,埼玉県ではかつて子どものよく育たぬ家などでは,新生児になべの湯で産湯を使わせたり,なべをかぶせるとじょうぶに育つともいい,同じ信仰から子どもに〈なべ〉と名付けることも行われた。…

※「なべわり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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