どぶ

精選版 日本国語大辞典 「どぶ」の意味・読み・例文・類語

どぶ

〘名〙
① 「どぶろく(濁醪)」の略。
浮世草子・沖津白波(1702)四「ねぶかそろへてどぶそへて、跡で新酒をどぶどぶと」
酒粕を摺(す)延べてとろとろにし、煮返してこしたもの。料理だしに用いる。
料理物語(1643)八「どぶとは何時もさけのかすをしぼりたるがよし」

どぶ

〘名〙 鉱石を溶かして精錬するとき生ずるかす。からみ。〔日本山海名物図会(1754)〕

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デジタル大辞泉プラス 「どぶ」の解説

どぶ

1954年公開の日本映画監督脚本新藤兼人、脚本:棚田吾郎、撮影伊藤武夫出演乙羽信子宇野重吉殿山泰司、鶴丸睦彦、本間文子、木匠マユリ、深見泰三ほか。

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世界大百科事典(旧版)内のどぶの言及

【ぬかみそ漬(糠味噌漬)】より

…漬物用のぬかみそは,この糂粏から派生したかとも思われる。なお,現在ぬかみそ漬をどぶ漬とも呼ぶが,もとはこの両者は別物であった。〈どぶ〉は酒かす,あるいはどぶろくをさしたことばで,どぶ漬も《料理網目調味抄》(1730)では,酒かすに白みそ,ないしは糂粏にどぶろくを混ぜたもので,ウリ,ナスその他を漬けるとしている。…

※「どぶ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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