どうでも

精選版 日本国語大辞典 「どうでも」の意味・読み・例文・類語

どう‐でも

〘副〙 (副詞「どう」に副助詞「でも」が付いてできたもの)
① 状態を特に限定する必要のない気持を表わす語。どのようにでも。如何ようにでも。どうとも。どうなっと。どうなと。
※雑俳・柳多留‐一九(1784)「どふてもしいすから下にゐなんしょ」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「ヱヱ此様(こん)な事はどうでもよい」
行為や考えが十分に、またはさまざまになされた上での判断を示す。間違いなく。確かに。どう考えても。
※拘幽操辨(1686)「是みよ、どふでもぶきびな処があるはづぞ」
歌舞伎幼稚子敵討(1753)五「どふでも天狗の業じゃ」
③ 自分の意志を強く表わす時に用いる。どうしても。何としても。
狂言記・雁争(1700)「どうでもこちへをこせといふてたもれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「どうでも」の意味・読み・例文・類語

どう‐でも

[副]
強い意志を表す。なんとしても。どうしてでも。「どうでも今日じゅうに仕上げる」
行為や考慮が十分になされた上での判断を表す。どうしても。「どうでもこういう結論しか出ない」
とりたてて決める必要のないことを表す。どのようにでも。「どうでも好きにするがいい」
[類語](3どうともどうあってもどの道どっち道いずれどうせ所詮詮ずる所とどのつまり詰まる所帰する所挙げ句挙げ句の果ていずれにしてもどうなりとどうなと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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