とっちりとん(読み)トッチリトン

デジタル大辞泉 「とっちりとん」の意味・読み・例文・類語

とっちりとん

江戸時代、文化・文政年間(1804~1830)に流行した俗曲三味線の前弾きの終わりに「とっちりとん」と弾くところからの名。とっちりとん節。

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精選版 日本国語大辞典 「とっちりとん」の意味・読み・例文・類語

とっちり‐とん

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 三味線の音を表わす語。
洒落本辰巳婦言(1798)発語「トッチリとんと身を落せば」
[2] 〘名〙 「とっちりとんぶし(━節)」の略。
※雑俳・柳多留‐三九(1807)「いつの間に息子とっちりとん覚へ」

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