とこずれ(褥瘡)(読み)とこずれじょくそう

家庭医学館 「とこずれ(褥瘡)」の解説

とこずれじょくそう【とこずれ(褥瘡)】

 長時間、同じ姿勢で座ったり、寝ていると、体重のかかるからだの一部がしびれたり、痛くなったりします。ところが、まひのある人や寝たきりの人では、しびれや痛みを感じにくかったり、自分で姿勢を変えることができないため、ついには血のめぐりが途絶え、皮膚深部組織が障害されたり、壊死(えし)をおこしたりします。この状態のことを、とこずれ(「褥瘡(とこずれ)」)といいます。とくに仙骨部(せんこつぶ)(おしりの一部)や踵(かかと)など、骨が突き出している部分には重みが集中して強い圧迫が加わるため、とこずれができやすくなります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android