てこねる

精選版 日本国語大辞典 「てこねる」の意味・読み・例文・類語

てこ・ねる

〘自ナ下一〙 死ぬことをののしっていう語。くたばる。ごねる。
浮世草子好色五人女(1686)三「『いやこなたのお内儀様は』と尋けるに、〈略〉旦那にがい㒵して『それはてこねた』といはれける」
団団珍聞‐二二五号(1881)「余り投書(かほ)を見せないから何(いつ)の間にか死去(テコ)ねてでも仕舞(しまっ)たかと思ふてゐたのサ」
[補注]「ね(寝)る」に擬態語的な「てこ」をつけて「死ぬ」意を表わしたとも考えられるが、詳細は不明。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「てこねる」の意味・読み・例文・類語

てこ・ねる

[動ナ下一]死ぬことをののしっていう語。くたばる。
「こなたのお内儀様は、と尋ねけるに…、それは―・ねたと言はれける」〈浮・五人女・三〉

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