精選版 日本国語大辞典 「つやつや」の意味・読み・例文・類語
つや‐つや
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物事が徹底しているさまを表わす語。まるっきり。きれいさっぱり。すっかり。まったく。
(イ) 否定辞を伴わない否定的表現に用いる場合。
※愚管抄(1220)七「さながらからすを鵜に使はるることにて侍めれば、つやつやと世のうせ侍りぬるぞとよ」
(ロ) 否定辞を伴った表現に用いる場合。
※宇治拾遺(1221頃)一「翁顔をさぐるに年比ありし癭(こぶ)、あとかたなく、かいのごひたるやうに、つやつやなかりければ」
② 物事をじっくり行なうさまを表わす語。よくよく。つくづく。つらつら。
③ すっかり寝入るさまを表わす語。すやすや。とろとろ。
※浄瑠璃・釈迦八相記(1669)三「今は御身も、つかれはて、御枕をかたぶけ、つやつや、まどろみ給ひける」
つや‐つや
〘名〙 =つわり②
※運歩色葉(1548)「択食 ツヤツヤ」
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