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「つくば[市]」の意味・わかりやすい解説
つくば[市]【つくば】
茨城県南西部の市。1987年筑波郡谷田部町,豊里町,大穂町と新治郡桜村が合体,つくば市として市制施行。1988年筑波郡筑波町を編入。筑波・稲敷台地と小貝(こかい)川,桜川流域の低地からなる近郊農業地域で,北端に水郷筑波国定公園に属する筑波山があり,南端は牛久沼に接する。1985年にEXPO'85国際科学技術博覧会が開催され,周辺地区も含めて急速に開発が進み,東部の旧桜地区には筑波研究学園都市が建設され,筑波大学をはじめ47の国の研究機関,8工業団地があって,日本最大の研究開発センターとなっている。南西部の旧谷田部地区は,主集落が近世細川氏の陣屋町で旧筑波郡の行政中心地であり,国土地理院,気象庁高層気象台,高速自動車試験場がある。西部の旧豊里地区は,芝栽培畑が多く,工業団地テクノパーク豊里がある。北西部の大穂地区は,座敷箒(ぼうき)を特産した純農村であったが,筑波北部工業団地が造成された。最北部の旧筑波地区は,筑波山神社の鳥居前町である筑波と山麓の商業中心地北条,小田城跡(史跡)がある。常磐線土浦駅からバスが通じる。市域の南部に常磐自動車道や圏央道が通じ,2005年に秋葉原と〈つくば〉(吾妻に所在)間を最速45分で結ぶ〈つくばエクスプレス〉が開業。2002年11月,稲敷郡茎崎町と合併。東日本大震災で,市内において被害が発生。283.72km2。21万4590人(2010)。
→関連項目牛久[市]|畜産試験場|筑波技術大学|土浦[市]|図書館情報大学
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つくば[市]
茨城県南西部の市。1987年筑波郡谷田部(やたべ)町,豊里町,大穂町と新治(にいはり)郡桜村が合体,つくば市として市制施行。88年筑波郡筑波町を編入。人口15万6012(1995)。筑波・稲敷台地と小貝((こかい))川,桜川流域の低地からなる近郊農業地域で,北端に水郷筑波国定公園に属する筑波山がある。1985年にEXPO’85国際科学技術博覧会が開催され,周辺地区を含めて急速に開発が進み,東部の旧桜地区には筑波研究学園都市が建設され,筑波大学をはじめ47の国の研究機関,8工業団地があって,日本最大の研究開発センターとなっている。
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世界大百科事典内のつくば[市]の言及
【筑波】より
…茨城県西部,筑波郡の旧町。1988年つくば市に編入。筑波山の南斜面と山麓の台地,低地を占め,中央を桜川が流れる。…
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