ちょっくら

精選版 日本国語大辞典 「ちょっくら」の意味・読み・例文・類語

ちょっくら

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) わずかな時間経過や、簡単で身軽な動きなどをさしていうくだけたいい方。ちょいと。ちょっくり。
人情本春色辰巳園(1833‐35)後「それじゃア母人(おっかァ)、ちょっくら行て来ておくれ」
[2] 〘名〙 転じて、わずかの間に人目を盗んでする悪事をいう。
※歌舞伎・助六由縁江戸桜(1761)「理非を弁(わき)まへず、ちょっくらをはたらく奴をば侠客(きをひ)といふとかへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ちょっくら」の意味・読み・例文・類語

ちょっくら

[副]わずかな時間やちょっとした動きを表すくだけた言い方。ちょっと。ちょっくり。「ちょっくら待ってくれ」「ちょっくら出かけてくる」
[名]ちょっとの間に人目を盗んでする悪事。
「理非をわきまへず、―をはたらく奴をば侠客きほひといふとかえ」〈伎・助六
[類語]一寸少時寸時一時いちじ一時いっとき一時ひとときひとしきり暫時片時しばらくちょいと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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