ちょうこくしつ座(読み)ちょうこくしつざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ちょうこくしつ座」の意味・わかりやすい解説

ちょうこくしつ座
ちょうこくしつざ
Sculpto

彫刻室座。概略位置は赤経 0時30分,赤緯-35°。11月下旬の宵に南中する南天星座。α星は 4.4等で目立つ星は少ない。多数の銀河が含まれており,渦状銀河 NGC253は距離 780万光年の大型銀河で,NGC55,NGC300も明るい渦状銀河である。楕円銀河「ちょうこくしつ座系」は距離 28万光年で,われわれの銀河系に最も近い銀河の一つである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ちょうこくしつ座」の意味・わかりやすい解説

ちょうこくしつ座
ちょうこくしつざ / 彫刻室座

秋の宵、南の空低くくじら座のすぐ南に接して見える星座。四等星以下の暗い星ばかりなので、人目をひくことも少ない。18世紀のフランスの天文学者N・L・ラカイユが「彫刻家アトリエ」の名で新設したもので、彼の星図には、制作中の胸像のみがむぞうさに置かれたアトリエ風景として描かれているが、星の配列からそれを想像するのはとても無理である。

[藤井 旭]

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