精選版 日本国語大辞典 「ちゃらちゃら」の意味・読み・例文・類語
ちゃら‐ちゃら
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
※咄本・再成餠(1773)雪駄「かの雪駄をそっとぬすみ出し、みせ先より、チャラチャラとはきて出る音に」
② 少量の水が流れる音を表わす語。
③ 軽薄で多弁なさまを表わす語。ぺらぺら。
※洒落本・南遊記(1800)五「最前から無理屈無理屈(チャラチャラ)というて居りゃよいかと思ふて」
④ 女性がはでにしなをつくってふるまうさまを表わす語。また、女性の服装が安手ではでなさまもいう。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四下「蒟蒻のやうな形(なり)で、〈略〉ちゃらちゃらちゃらと駈出しまして」
※野菜売りの声(1969)〈坂上弘〉「そんなちゃらちゃらした服を着てたって」
⑤ 軽薄でうわついたさま、また、男女がなれなれしくじゃれ合うさまを表わす語。
[2] 〘名〙 夜まわりなどに用いる鉄棒をさしていう。
※洒落本・面美知之娌(1789‐1802頃)一「奴がちゃらちゃらを引いてきたぜ、〈本宿にかぎりて時をかな棒でしらするなり〉」
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