た徘徊(読み)たもとおり

精選版 日本国語大辞典 「た徘徊」の意味・読み・例文・類語

た‐もとおり ‥もとほり【た徘徊】

(動詞「たもとおる(━徘徊)」の連用形から) めぐり、行き廻る意で「行き廻(み)る」と同音地名「ゆきみ」にかかる。
万葉(8C後)一一・二五四一「佪俳(たもとほり)徃箕(ゆきみ)の里に妹(いも)を置きて心そらなり土は踏めども」

た‐もとお・る ‥もとほる【た徘徊】

〘自ラ四〙 (「た」は接頭語) 同じ場所を行ったり来たりする。また、あちこちと歩きまわる。めぐる。もとおる。
※万葉(8C後)三・四五八「みどり子のはひ多毛登保里(タモトホリ)朝夕にねのみそ吾が泣く君無しにして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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