ぞろり(読み)ゾロリ

デジタル大辞泉 「ぞろり」の意味・読み・例文・類語

ぞろり

[副]
多くのものが一続きにつながっているさま。「各界名士ぞろりと居並ぶ」
だらしない感じ和服を着くずしているさま。また、場違いにはでな衣装を着ているさま。
棒縞綿入半纏わたいればんてんを―と羽織はおって」〈鏡花・註文帳〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぞろり」の意味・読み・例文・類語

ぞろり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 多くのものが一つながりになっているさまを表わす語。ぞろっと。
※雲形本狂言・朝比奈(室町末‐近世初)「後生を願(ねがひ)彌陀浄土へはぞろり、〈略〉釈迦の浄土へはぞろり」
衣服をひきずるように、だらしない感じに着流しているさまを表わす語。また、玄人(くろうと)の女のような、あるいは、通(つう)ぶった、くずれた感じに、派手な衣服で着飾っているさまを表わす語。ぞろっと。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「おめしちりめんの二まいぞろいぞろりとしたこしらへゆゑ」

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