精選版 日本国語大辞典 「それに」の意味・読み・例文・類語
それ‐に
[1] 〘接続〙
② 前の事柄の当然の結果として、後の事柄が起こることを示す。それにより。だから。その結果。
※源氏(1001‐14頃)早蕨「などかかるさまにもなし奉らざりけむ。それに延ぶるやうもやあらまし」
③ 前の事柄に、後の事柄が添加されることを示す。その上。それに加えて。
※観智院本三宝絵(984)中「堂塔をこぼち仏経をやきつくしつ。それにやけのこれる仏経をば難波のほり江にすていれつ」
④ 後の事柄が前の事柄に関係のある時や物事であることを示す。その時に。その中で。それは。
[2] 〘代名〙 =それ(其)(一)④
※中華若木詩抄(1520頃)中「これより罷り帰るそ。それにもやかて、御帰りあれ」
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