デジタル大辞泉
「そよそよ」の意味・読み・例文・類語
そよ‐そよ[感]
[感]《「そよ」を重ねた語》そうだ、そうだ。
「風ふけば楢のうら葉の―と言ひ合せつついづち散るらむ」〈詞花・冬〉
[補説]和歌では多く、風の「そよそよ」に掛けて用いる。
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そよ‐そよ
〘副〙 (
副詞「そよ」を重ねた語。多く「と」を伴って用いる) 物がしずかに触れあってたてる、かすかな音を表わす語。さやさや。古くは、風に草木のそよぐ音、きぬずれの音、物の動くけはいなどにいい、
現代では一般に、風がしずかに吹くさまを表わす。
※
蜻蛉(974頃)中「かたぎしに、草の
なかに、そよそよしらしたるもの、あやしきこゑするを」
※
当世書生気質(1885‐86)〈
坪内逍遙〉五「風にふかれて戦々
(ソヨソヨ)と、招き皃
(がほ)なる仇姿
(あだすがた)」
そよ‐そよ
〘
感動〙 (
感動詞「そよ」を重ねた語) それだ、それだ。特に和歌では葉のそよぐ音との掛詞として用いる。
※
古今六帖(976‐987頃)六「五月まつ沼に生たる
若菰(こも)のそよそよ我もいかでとぞ思ふ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報