そも

精選版 日本国語大辞典 「そも」の意味・読み・例文・類語

そ‐も

(代名詞「そ(其)」に係助詞「も」の付いたもの)
[1] 〘連語〙 (前の語句を受けて) それも。
蜻蛉(974頃)中「簾おろしつべく覚ゆる、そも現し心もなきなるべし」
徒然草(1331頃)三〇「思ひ出でてしのぶ人あらんほどこそあらめ、そもまたほどなくうせて」
[2] 〘接続〙 (抑) 改めて事柄を説き起こし、問題として示す。疑問の言い方をとることが多い。そもそも。一体。さて。それにしても。それはそうと。
源氏(1001‐14頃)帚木「をりふしのいらへ、心えて、うちしなどばかりは、随分によろしきも多かりと見給ふれど、そも、まことに、その方を取り出でん選びに、かならず漏るまじきはいと難しや」
読本南総里見八犬伝(1814‐42)七「御辺(ごへん)は乍麽(ソモ)何処の人ぞ」

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普及版 字通 「そも」の読み・字形・画数・意味

【作】そも

いかんぞ。

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