ぜめ

精選版 日本国語大辞典 「ぜめ」の意味・読み・例文・類語

ぜめ

〘代名〙 人形浄瑠璃社会の隠語
自称。おれ。
洒落本・虚実柳巷方言(1794)中「せんぽ 多く手摺のせんほをいふ。てすりとは操の楽屋人形つかひの事也〈略〉金 おかたい 笠(かさ) ばち自身(ししん)ぜめ人(ひと) どうしゅく」
対称。きさま。
浮世草子・当世芝居気質(1777)一「それは能(しこい)(〈注〉よい)は我(ゼメ)(〈注〉ワレ)も飲(いれ)(〈注〉のむ)るか」

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