せりせり(読み)セリセリ

デジタル大辞泉 「せりせり」の意味・読み・例文・類語

せり‐せり

[副]せきたてるさま。また、ゆとりがなく落ち着かないさま。せかせか。
「気のとっさかな姑に、―いぢりたでられて」〈浄・宵庚申

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「せりせり」の意味・読み・例文・類語

せり‐せり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
動作などの落ち着かないさま、せきたてるさまを表わす語。せかせか。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)道行「気のとっさかな姑に、せりせりいぢりたでられて」
② せせこましいさまを表わす語。こせこせ。
※中華若木詩抄(1520頃)中「祗自寛すと云は、これをせりせりと思ても叶ふべきことか」
言動などのうるさいさまを表わす語。
※俳諧・みかんの色(1768)「せりせりとなく子を籮につきすへて〈卓袋〉 大工屋根やの帰る暮とき〈芭蕉〉」

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