せめては

精選版 日本国語大辞典 「せめては」の意味・読み・例文・類語

せめて は

むりにがまんすれば。十分ではないが、これだけは。最小限、やむをえなければ。やっとのことで。
今昔(1120頃か)二九「火を付むとしけるを〈略〉御物詣せさせ給ふに此不候(さぶらふ)まじき事也。責ては還向(ぐんかう)にも非(あら)ずなど云て止(とどめ)けれども」
浮世草子本朝二十不孝(1686)一「責(セメ)ては已前の家来に、すこしの合力を請て」

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デジタル大辞泉 「せめては」の意味・読み・例文・類語

せめて‐は

[連語]《「は」は係助詞》十分ではないが。やむをえなければ。少なくとも。
「―、ただ足鍋あしなべ一つ、…なむ要るべき」〈堤・由無し事

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