ずとも(読み)ズトモ

デジタル大辞泉 「ずとも」の意味・読み・例文・類語

ず‐とも

[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形接続助詞「とも」》…(し)ないでも。…(で)なくとも。「この部分は書かずともよい」
白珠しらたまは人に知らえず知ら―よし我し知れらば知ら―よし」〈・一〇一八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずとも」の意味・読み・例文・類語

ず‐とも

[1] (打消の助動詞「ず」に助詞「とも」の付いたもの) …なくても。…ないでも。
万葉(8C後)一四・三五三〇「さを鹿の伏すや草むら見え受等母(ズトモ)児ろが金門よ行かくし良(え)しも」
源氏(1001‐14頃)帚木「まのあたりならずとも、さるべからん雑事等は、承はらむ」
[2] (打消の助動詞「ず」に助詞「と」と助詞「も」の付いたもの) …ずに。…ないで。
※中華若木詩抄(1520頃)中「春夢の間は、なかずともいよかし」

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