ずっこける(読み)ズッコケル

デジタル大辞泉 「ずっこける」の意味・読み・例文・類語

ずっ‐こ・ける

[動カ下一]
ずり落ちる。「汗で眼鏡が―・けそうだ」
勢いよく転んだり倒れたりする。「椅子から―・ける」
まとはずれなことをする。「―・けたことを言って笑わせる」
期待外れだったり拍子抜けしたりしたときに、がくりとなる。「間の抜けた返答に―・けた」
はめをはずす。
「まあ、飲め。たんと―・けろ」〈万太郎春泥

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずっこける」の意味・読み・例文・類語

ずっ‐こ・ける

〘自カ下一〙
① ゆるんだりしてずり落ちそうな状態になる。また、ずり落ちる。
洒落本・客衆肝照子(1786)河岸金糸のぬいのすれたやつ丸くけをしりのあたりへすっこけてむすび」
② はめをはずす。
※春泥(1928)〈久保田万太郎夕焼雲「まア、飲め。━たんとずっこけろ。━若いうちはそのはうがいい」
③ まとはずれなことをする。失敗をしでかす。
※「ガロ編集長(1982)〈長井勝一〉三「そうすれば『ガロ』を始めるのにもそれほど苦労なく、日本漫画社のままでやれたのだが、しかし、わたしはそこでズッコケてしまったのである」

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