すぽん(読み)スポン

デジタル大辞泉 「すぽん」の意味・読み・例文・類語

すぽん

[副]一気にうまく物をはめ込んだり、引き抜いたりするさま。また、その音を表す語。「茶筒のふたをすぽんと取る」

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精選版 日本国語大辞典 「すぽん」の意味・読み・例文・類語

すぽん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物がうまい具合に、一気に、抜けたり、はまったりなどするさま、また、その音を表わす語。すっぽり。
咄本・軽口片頬笑(1770)五「水の汲(くみ)やうか荒い。それではつるべがたまらぬと、いらぬ世話をやいて、スホンとはまられければ」
婦系図(1907)〈泉鏡花〉後「小児を抱へて、スポンと床から捩取ったやうに」
② (うまくはまりこむさまを意味するところから) うまうまとだまされるさま、逃げられるさまなどを表わす語。
俚言集覧(1797頃)「すぽんとぬける〈略〉卑俗の語のスポントヌケル、スポントオチル、スポントダマサレルと並ひ同し」

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