すっぺらぽん(読み)スッペラポン

デジタル大辞泉 「すっぺらぽん」の意味・読み・例文・類語

すっぺら‐ぽん

[副]残らずなくなるさま。すっからかん
「お陰で書舗ほんやは―なり」〈滑・浮世床・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「すっぺらぽん」の意味・読み・例文・類語

すっぺら‐ぽん

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① からっぽになってしまうさま、無一物になるさまを表わす語。残らず全部。すっからかん。すっぺりぽん。
歌舞伎幼稚子敵討(1753)三「すっぺらぽんと遣はしてしまふて、『サア壱文もないハ』と云段に、放(ほ)り出して仕廻ふのでごりまする」
② はずみがついて物事の行なわれるさまを表わす語。
浄瑠璃木下蔭狭間合戦(1789)四「日本国の金がすっぺらぽんと、おれが懐へ這入った夢じゃ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android