精選版 日本国語大辞典 「すたすた」の意味・読み・例文・類語
すた‐すた
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 息せききるさま、息を荒くしてせわしなく呼吸をするさまを表わす語。
② 足つきかるく、どんどん歩いてゆくような様子を表わす語。
※俳諧・天満千句(1676)七「乗物かきが山路すたすた〈武仙〉 嫁入はかちはだしにて参るべし〈西鬼〉」
※行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄「兄は斯う云ってすたすた行った」
③ 水滴などが連続して軽やかに落ちるさまを表わす語。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「ツユ ミヅナド sutasutato(スタスタト) ヲツル」
[2] 〘名〙 「すたすたぼうず(━坊主)」の略。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九「すたすたはかざりを分て小べんし」
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