じり貧(読み)じりひん

精選版 日本国語大辞典 「じり貧」の意味・読み・例文・類語

じり‐ひん【じり貧】

〘名〙 (「ぢりひん」とも表記する)
① 取引相場で、値がしだいに安くなること。じり安
真理の春(1930)〈細田民樹たこ「東モス株のヂリ貧(ヒン)に煎れだしやがって」
② しだいに貧乏になること。また、しだいに状況が悪くなること。
※第2ブラリひょうたん(1950)〈高田保名月「満つれば欠けるが月の運命、ジリ貧の果てが晦日の闇に消えてしまった」

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デジタル大辞泉 「じり貧」の意味・読み・例文・類語

じり‐ひん【じり貧】

じりじりと貧しくなること。また、じりじりと良くない状況に落ち込むこと。「じり貧状態」
じり安
[類語]じり安貧乏どか貧貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん赤貧極貧清貧貧寒素寒貧すかんぴん不如意ふにょい文無もんな落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れる衰える尻下がり尻切れとんぼ竜頭蛇尾孤城落日末期的衰残弱体化衰弱衰微衰退頓挫衰え地に落ちる没落落ちぶれるうらぶれる成り下がる零落凋落ちょうらく転落落魄らくはく淪落堕落末路斜陽成れの果て見る影もない朽ちる消沈衰亡たそがれ失速焼きが回る耄碌もうろくぽんこつ火の車終末大詰め尾羽うち枯らす世も末尻すぼみ

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