しなくな（読み）シナクナ

デジタル大辞泉

しな‐くな

［副］(スル)《「しなしな」と「くなくな」の混交した語。「しなぐな」とも》たわみしなうさま。また、手ごたえのないさま。くなくな。しなしな。
「―した前垂がけの鶴さん」〈秋声・あらくれ〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しな‐くな

〘副〙 (「しなぐな」とも。「と」を伴って用いることもある) たわみしなうさま、力が抜けて、手ごたえのないさまなどを表わす語。しなしな。くなくな。

※俳諧・眉斧日録（1752‐56）八「しなくなと雪やり過す雪の竹」

出典　精選版 日本国語大辞典