しくと

精選版 日本国語大辞典 「しくと」の意味・読み・例文・類語

しく‐と

〘副〙
① 虫などが鋭く刺すさま、また、刺されて痛むさまなどを表わす語。ちくり。しくり。
※虎明本狂言・餌差(室町末‐近世初)「かくうつくしき色鳥のさほなれぬこそ、さしよけれと、ゑんまのかほをぞ、しくとさす」
② 悲しげに泣くさまを表わす語。しくしく。
※俳諧・鷹筑波(1638)一「しくとなくこそあはれなりけれ〈宗朋〉 おやかたの十三年のめぐり来て〈同〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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