ざぼん漬(読み)ざぼんづけ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「ざぼん漬」の解説

ざぼん漬[加工食品]
ざぼんづけ

九州・沖縄地方、長崎県の地域ブランド。
長崎は、ざぼん発祥の地として知られる。江戸時代の1667(寛文7)年に日本で初めてざぼんが植えられた。戦後の1948(昭和23)年に小畑実の歌う「長崎のザボン売り」(作詞:石本美由起作曲:江口夜詩)がヒット。ところが、戦後復興中の長崎には、ざぼんがなかった。そこで、歌のヒットを契機にざぼん漬けがつくられるようになり、長崎の特産品として定着。ざぼん漬けは、材料を適当な大きさに切り水にさらしたあと、煮詰めた砂糖の蜜でじっくりと煮込み、飴色になってから砂糖をまぶし完成となる。甘くやわらかい。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ざぼん漬」の解説

ざぼん漬

長崎県長崎市の名物菓子。果皮の厚い「皮ざぼん」を用いた糖蜜漬け。

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