さらで

精選版 日本国語大辞典 「さらで」の意味・読み・例文・類語

さら‐で

連語〙 (動詞「さり(然有)」の未然形助詞「で」の付いたもの) 「さらず」の接続表現。そのようでなくて。そうでなしに。
※枕(10C終)二九二「うちしきり見ゆる人の、今宵いみじからん雨にさはらで来たらんは、なほ一夜もへだてじと思ふなめりとあはれなりなん。さらで、日ごろも見えず〈略〉かかるをりにしも来んは、さらに心ざしのあるにはせじとこそおぼゆれ」
平家(13C前)三「主上さて渡せ給へば、政務に口入(こうじゅ)する計也。それもさるべからずは、自今以後さらでこそあらめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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