さしもなし

精選版 日本国語大辞典 「さしもなし」の意味・読み・例文・類語

さしも なし

(「なし」は打消の意)
① そうでもない。そんなではない。
※枕(10C終)四一「よる鳴くもの、なにもなにもめでたし。ちごどものみぞさしもなき」
② それほどでもない。そう特別でもない。大したことはない。
※浜松中納言(11C中)三「さしもなき事の、ことなくこの世にまさりたりと、見ゆる事やありし」

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