ごねる

精選版 日本国語大辞典 「ごねる」の意味・読み・例文・類語

ご・ねる

〘自ナ下一〙
① 死ぬ。死去する。くたばる。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)二「こいつごねたか。しゃちばりかへって木ほぜの様な小世忰と、挑灯(てうちん)取寄せとっくと見」
不平を言う。文句をならべたてる。すねる。また、相手の要請などに対し、なかなか承服しないであれこれ注文を出してねばる。
※祇王村(1942)〈田口竹男〉中「いまな、ゴネてる最中なんや。あんたのお母(か)はんちうたら、どだいもう無茶ばっかし云ははるんで」
[補注]①の意では、専ら江戸時代用例が集中し、現代語では②の意で用いられる。これは「ごてる」との混同によるものと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ごねる」の意味・読み・例文・類語

ご・ねる

[動ナ下一]
《「こねる」と「ごてる」との混交から》いろいろ不平を言う。くどくどと文句をつける。ごてる。「待遇が悪いと―・ねる」
《「御涅槃ごねはん」の動詞化か》死ぬ。くたばる。
「こいつ―・ねたか」〈浄・盛衰記
[類語]ぶうぶうなんのかのとやかくなんだかんだどうのこうの減らず口愚痴る愚痴をこぼすぼやくこぼすごてるくねるああ言えばこう言う御託を並べる言葉を返す異を唱えるけちを付ける

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