ことほぎ

百科事典マイペディア 「ことほぎ」の意味・わかりやすい解説

ことほぎ

古くは〈ことほき〉。言葉によって祝うこと,またその言葉。祝言祝詞(のりと),寿詞(よごと),家讃め,国讃め,予祝芸の類をいい,〈こと〉(言)によって〈ほく〉(祝う)が原義。言葉には呪力があり,現在の幸福をよろこび神に感謝し,めでたい言葉によって将来の幸福を神に祈れば,それが実現されると信じられた。《古今和歌集》の賀歌〈わが君は千代八千代にさざれ石の巌(いわお)となりて苔のむすまで〉はその一例。〈寿(ことぶき)〉は〈ことほぎ〉の理想的な結果である。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android