こそめく

精選版 日本国語大辞典 「こそめく」の意味・読み・例文・類語

こそ‐め・く

〘自カ四〙 (「めく」は接尾語)
① こそこそと音を立てる。
今昔(1120頃か)二七「天井組入の上に、物のこそめくを見上たれば」
② 音を立てないように、そっと行動する。また、人に知られないようにこそこそとふるまう。
※今昔(1120頃か)二七「長き沓(くつ)を履て、こそめき行くに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「こそめく」の意味・読み・例文・類語

こそ‐め・く

[動カ四]
かさこそと音を立てる。
「天井の組み入れの上に物の―・くを見上げたれば」〈今昔・二七・三一
人に知られないようにこそこそと振る舞う。
一生―・き逃げまはりて」〈咄・百物語・下〉

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