こう解(読み)コウカイ

化学辞典 第2版 「こう解」の解説

こう解
コウカイ
beating

リファイニングともいう.紙の製造工程のうちの一つで,原料繊維水中で機械的に処理することにより,紙の形成を容易にする操作.繊維は単繊維になり,切断されつつフィブリル化が進み,柔軟になり,膨潤によって表面積が増大し,吸着性がよくなる.この結果,紙の繊維間結合が増加し,紙の引張強さも増加する.繊維を切断する作用がおもな場合を遊離状こう解といい,紙質がかさ高く柔軟なものができる.また,繊維を磨砕する作用がおもな場合を粘状こう解といい,ち密で硬い紙が得られる.こう解装置としては,バッチ式のホランダ型ビーター,連続式のコニカル型またはディスク型リファイナーがある.[別用語参照]パルプ

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android