化学辞典 第2版 「けい線石」の解説
けい線石
ケイセンセキ
sillimanite
Al2O(SiO4).シリマナイトともいう.紅柱石,らん晶石と多形の関係にある.天然には泥質岩起源の高温変成岩中に産出する.人工では蛍石の共存のもとでカオリナイトを1.0 GPa,900 ℃ に加熱して得られる.生成条件から圧力,温度の指標としても用いられる.斜方晶系,空間群 Pbnm,格子定数 a0 = 0.744,b0 = 0.759,c0 = 0.575 nm.へき開{010}良.硬度6.5~7.5.密度3.23~3.27 g cm-3.繊維状または柱状.1.654~1.683.複屈折0.020~0.022.二軸性正.無色または白~黄色.酸に不溶.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報